インド【印度】(India)
 印度の歴史は古く、紀元前2300年頃に遡る。インダス流域に文明が栄え、前1500年頃からアーリア人がヴェーダ文化を形成。前3世紀アショーカ王により仏教が興隆。11世紀以来はイスラム教徒が侵入、16世紀ムガル帝国のアクバル帝が北インドの大部分を統一した。その後1858年イギリスの直轄地となる。第一次大戦後、ガンディーらの指導で民族運動が急激に高まり、第二次大戦後、ヒンドゥー教徒を主とするインドとイスラム教徒を主とするパキスタンとに分れて独立。その古くからの名を、天竺という。

 ヒンドゥ教徒約83%、イスラム教徒約11%、キリスト教徒約2%、シク教徒約2%仏教徒、ジャイナ教徒、パールシー(拝火教徒)、ユダヤ教徒なども。

 人口は10億人。もうすぐ中国を追い越して世界一。面積は日本の約10倍。
 

 印度の青空食堂の一番日当たりのいい場所にたたずむ猫。左手のない彼女が暮らしていくのはそう難しいことではない。印度では貧しいものは施しを受ける権利があるのだ、そして道行く人々はみな差し伸べられた右手を拒まない。(デリー)

 ガンガーは聖なる川であるとともに汚染が問題になっている。科学的に汚いことと精神的に聖なることはまた、違うのだ。(バラナシ)

 印度人の眼差しには「生きる」ことへの喜びと不安が混じる。生きていることが当然と思い込む私たちにはない眼差し。(バラナシ)

 カメラを見つけると どんな子も精一杯のおしゃれをしてとびかかってくる。女の子はいつも気高い。(バラナシ)

 たいていはいつもやさしい。(トラックの運転手)

印度はどんな国だろう、印度人はどんな人だろう、
そこで生まれた幾多の宗教があった。
私たちはそれを知らずに生きることができる、
でも知ることができればよりよく生きることができるだろう。

Benares India 2004 1/30 佑光